スイスからの荷物とラインフェルデンでのこと

小村真理子です。
先日スイスの宮田さんからおもちゃ箱みたいな荷物が届きました♪

ひとつひとつ手に取って、洋子さんの書いてくれたメモを読んでいたら嬉しくて泣きました。
帰国してから麻紀ちゃんと一緒に鬼平犯科帳のDVDをスイスに送りました。お母さんの雪子さんが江戸を思い出しながらYouTubeで鬼平犯科帳を見ているとおっしゃってたので、DVDの方が見やすいだろうと麻紀ちゃんが提案してくれました。
他にもお蕎麦とかラーメンとか。好きって言ってたなーと思い出して、そちらも。
そうしたら、こんなにたくさんの贈り物が届きました。

スイスのラインフェルデンに住む宮田さんのお家には、9年前に10日間ほど滞在していました。
一緒に買い物に行ったり、散歩したり、お料理したりして、いろんなことを教わって、丁寧に生活することに興味を持ったのもこの時からでした。
本当によくしてもらったので、またいつか必ず会えたらいいなー、と思っていたのが、今回のヨーロッパ旅行で叶いました。

この日は朝からローマ遺跡へ行っていました。
ローマ遺跡のあるアウグスタラウリカは宮田さんのお家から近いので、洋子さんがアウグスタの駅まで迎えに来てくれました。
再会した瞬間に嬉しくて、抱きついて涙ぐむわたし。なぜか感動してしまった。
スッキリ素敵になられてー、と言ってくださいました。
そうです!あの時はパンばかり食べ、今よりも浮腫みもひどくて真ん丸のお顔でした。
麻紀ちゃんのおかげです。って言ったら、素敵なコミュニティをつくられてますね、って、見ていてくれていたー。

懐かしいお家に到着すると、洋子さんのお母さんの雪子さんが玄関で待っていてくれて、ものすごく喜んでくれました。93歳の雪子さんは少し痴呆がすすまれたそうですが、とても元気そうでわたしのことも覚えてくださっていて、まだパンを作ってるの?と何度も聞いてくださいました。

テラスにいくと、リンゴジュースがでてきました。
樹上で熟してから収穫するという自然栽培のりんごを手絞りにしたジュースだそうです。なんにもいれてないのに軽く発酵がはじまって、微炭酸みたいになっている。なんじゃこれーー!という美味しさです。











ホタテのグリルとチコリのスープ煮

真っ赤になるまで樹で熟すトマトが美味しすぎる!!
紫色のバジルがいい香りでした。


なのに安いんだって。
美味しすぎた!



相変わらずパンとバターが大好きな雪子さんは「わたしねパンが好きで、パンはずっと食べられるのー」「食いしん坊なのよー」とあの時と同じようにニコニコしながら麻紀ちゃんにお話ししてました。




わたしが滞在していた時も毎朝、毎晩、このテラスで食事をするのがとても楽しみでした。当時は庭が森みたいになっていて雪子さんが植物のお世話をするのを一緒に手伝ってみたりしてました。
朝は新鮮な空気と朝の光の中でパンとバター、いろんなジャムとたっぷりのカフェオレ。たまにわたしもパンを焼かせていただきました。
夜はワインと簡単な食事をとって、外が暗くなるまで語って、ほろ酔いで寝る。というのが毎日のパターンでした。あまりに暗いときはキャンドルを灯して、影を頼りにお話しすることもしばしば。
夜は暗いのがあたりまえになったのも、ここの影響が強いかもしれません。
当時は日本では少なかった自然栽培や有機の畑をされているビオのおじさんのところに連れて行ってもらったり、その新鮮なお野菜をシンプルな調理で味付けすることで食材の美味しさが引き立つことも知りました。
料理だけでなくて、洗濯のことも、掃除のこと、、そのエッセンスは今のわたしの生活にも影響を受けているなーと、改めて実感しました。

一目会えたらいい、と思っていたのに思いがけずお料理まで用意してくださって本当にありがたい時間でした。
また会える時まで、元気でいてください。