オークニクスブール城~コルマール

小村真理子です。
10月のヨーロッパの旅シリーズです。
ヨーロッパ紀行~ストラスブール大聖堂~
フランスのストラスブールに滞在していたときにオークニクスブール城とコルマールに行きました。
ストラスブールの駅はかっこいいです。
チケットを買って列車にのります。
まずはセレスタという駅へ。
ここから予定ではバスにのってオークニクスブール城へ行きます。
が!!!
駅の人にバスはどこから乗るのか聞いたら、なんと土日しかバスが出てないという、、、
この日は平日。思わず、日本語で「がーーん!」と言ったわたし。
ちーーん、となりますが、
すぐにタクシーに乗ってお城まで向かいました。
貧乏じゃないんだから、タクシー乗ればいいね。
オークニクスブール城はわたしは9年前にも来たことがあります。
あまり日本人には知られてないのですが、フランスでは人気のお城。
当時わたしはそのとき滞在していたお家の「よこさん」という方に、ノイシュバンシュタイン城に行くよりここに行きなさい、と言われて観光にきました。
美しくて、綺麗なお城なんて言ったって意味がないでしょう!って言われたのを思い出した。
なるほどーー!今ならなぜここに来たのかが分かりますが、当時は戦争のために作られたこのお城が恐くて、早足で歩いて見た記憶があります。
あの頃よりも整備されて、チケットブースもできていて、案内版もたくさんあり、観光地っぽくなっていました。
戦うためのお城なので、すべてがそのように造られています。
ここに暮らしていた人たちはどんな思いだったのだろう。
戦争に送り出すために食事を作っていた人たちも、戦いの中で家族をつくり、新しい命を授かった人たちも、そんなことに思いを馳せながら、、、今回はゆっくりとじっくりと歩いてきました。
9年前は甲冑や大砲が恐くて、足早に過ぎさったのですが、今回はだいぶ楽しんでみました。
いろんな思いを感じるお城ですが、その思いを知り、今のわたしたちがどう生きるかが大切。
昔はどうしようもなくて、自由に選択さえもできなかった。
そして人と人が争い、たくさんの犠牲と悲しみが生まれた。
でも今の時代のわたしたちはこんなに自由で好きなことをして、やりたいことをどんどんできる。
ここにいた人たちのぶんも、わたしは思うように自分を生きよう!
以前は恐ろしくて通り過ぎたのですが、楽しんでみた!
行きのタクシーの人に頼んだら、帰りは違うタクシーをよんでくれたので、待ち時間。
山の上にあるお城なので景色が綺麗です。
日本みたいにきっちりしていないので、本当に来てくれるのかも不安でしたが、目印は「白いタクシー」だけを頼りに待つこと10分くらい。愛想のよいおじさんがちゃんと迎えに来てくれました。
分かりやすい英語を話すタクシーのおじさんと、日本語を話す麻紀ちゃんの間で会話が成立している不思議。
フランスで活躍する日本人サッカー選手の話で盛り上がりました。
セレスタ駅までタクシーで送ってもらって、次はコルマールへ。
アルザス列車。
旧市街まで歩き、とりあえずホットチョコレート。
下はガタガタの石畳、せまいところに椅子とテーブルを並べる感じがおもしろい。
そしてサンマルタン教会。
この教会もわたしは以前来ていました。
当時は中に入って座った途端に大号泣。
讃美歌を歌っている人たちがいて、なぜか我慢できなくてボロボロ涙がでてきました。
そしてじっくりと見ることができずにすぐに出てきたのです。
イエスキリストの像の前で立ちつくしました。
あたたかいものを感じて今回も涙がツラーーッとでていました。
今回は教会の中でゆっくりと時間を過ごしました。
その後はコルマールの街歩き。
コルマールの街はすべて可愛い!
これはジブリ映画「ハウルの動く城」のモデルになったソフィの働く帽子屋さん。
プチベニスとよばれているところ。
のんびりしている雰囲気の街です。
さっき飲んだホットチョコレートがイメージと違ったので、これまたモダンなチョコレート屋さんを見つけてこの日2回目のお茶時間。
なんて名前のお店か忘れたけど、有名なショコラティエさんらしいです。
濃厚なエクレアが美味しかった!!!
麻紀ちゃんはいつもどこでもホットチョコレートを飲んでらっしゃいました。
海外へ来るといつも思いますが、いろんなことが日本は親切できちんとしている。
日本、ありがたい国です。
特にヨーロッパは列車の切符を買うにしても、決まっているようで、決まっていなかったり、一応ルールはあるけどなんだか適当だし、日本ではどうでもよくないと思うことも、こっちではどうでもよくなる。
分からないことがあって駅員さんに聞いても、聞く人によって違うかったり、聞いてたことと違うかったり、、、
案内の掲示板も違うかったり、、、
9年前は一人旅でしたので、「どういういこと!?」って思っても自分で割り切っていましたが、あーだ、こーだと言える旅の仲間がいるのも、また良しでありました♡
「どういうこと!?」と思わずにいられない、惑わす感じに翻弄されながらも、その感覚がなぜかわたしは好きです。